【緊急アピール】 白燐弾使用の即時中止を求めます 

                                               
ガザ市民に対する

白燐弾使用の即時中止を求めます 
     

                                           2009年1月13日

                     特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン 


  ガザ地区においてイスラエル軍が住宅地域で白燐弾を用いて,民間人に多くの熱傷患者を発生している状況だと国際的な人権NGOなどが発表しました。私たちは、イスラエル軍がこのような危険な兵器を、人口が密集するガザ市内で使用したことを強く批判し、その即時中止を求めます。


【解説】
  1月3日夜から始まったイスラエル軍によるガザへの地上侵攻は、一般市民、とくに女性・子どもたちに大きな犠牲を払わせています。B’TSELEM(イスラエル人権情報センター)などイスラエル側NGOの集計によると、現地時間1月11日午前現在、ガザのパレスチナ人死者数は885人、そのうち子どもが250人、成人女性が93人。とくに地上戦が開始されて以降、死者の半分以上は女性と子どもが占めると言います。パレスチナ人の負傷者は4000 人に上り、うち400人以上が重症とされます。(同時期、イスラエル側の死者は10人で、うち女性1人、兵士7名)

  1月12日のロンドン・タイムズ紙の報道、また「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」などの報告によっても、イスラエルは地上戦での部隊の市街地突入に際し、白燐弾を使用していることが明らかになってきています。これはイスラエル軍の兵士の犠牲を最小限にとどめるため、地上侵攻に際し、白燐弾を空中から投下し、その発煙作用を利用したものと考えられます。

  タイムズ紙の12日付オンライン記事によると、ハンユニスのナセル病院には50人以上の、これまで同院の院長が見たこともないようなひどい熱傷患者が運びこまれています。白燐は、空気中で発火すると摂氏1000度にも及ぶ高熱に達し、人の皮膚に付着すると、皮膚の一番深いところまで貫いて骨にまで及ぶ、第3度熱傷を生みます。今回の熱傷が、ガザの医療者にとって未曾有の体験だったことは容易に理解できます。
(1月11日の「ディリーヨミウリ」掲載のタイムズ記事、12日のTimes Online記事による。http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article5497338.ece)
     
  1980年にジュネーブで締結された、「特定通常兵器使用禁止制限条約 ― 焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書III」の第二条「文民及び民用物の保護」には、「いかなる状況の下においても、人口周密の地域内に位置する軍事目標を空中から投射する焼夷兵器による攻撃の対象とすることは禁止する」(第二条2)と明記されています。イスラエル側は、この兵器を使用したとしても、焼痍弾としてではなく、発煙弾として使用しただけだと主張しているようですが、人口密集地域でこのような兵器を利用した上、多くの市民に重度熱傷患者を生んだことは、国際法上も、道義的にも許されないことです。

  私たちは、イスラエル軍がこのような危険な兵器を、人口が密集するガザ市内で使用したことを強く批判し、その即時中止を求めます。

2009.01.13 | | 2009年 【ガザ】

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