イスラエルの人権団体から

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【イスラエルの人権団体ベツァレムの緊急プレスリリース】

「軍によるガザのリハビリ専門病院からの避難勧告は違法である」

イスラエル軍がガザ市のシャジャイヤとザイトゥーン地区の
居住者全員に7月16日午前8時を期限とする退避勧告を出しているが、
それに「アルワファ」リハビリ病院が含まれていたことが
ベツァレム(イスラエルの人権団体)の調査で分かった。

当会からの電話インタビューに対して、アルワファ病院長バスマン・アル・アシ医師は、
昨晩11時10分ごろ録音されたメッセージの電話が病院にあり、
シャジャイヤ地区の居住者すべて今から退避をして、北上してガザ中心部へ移動するように
との勧告を受けたと述べている。
その直後の午後11時半ごろ、病院にまた電話がかかり、
今度はイスラエル軍からだと名乗る人物が電話の向こうで、
特に病院は全員が避難するようにと再度勧告した。

アル・アシ医師によれば、
この病院には年連14歳から95歳までの17人の患者がいて、
様々な身体麻痺を負っている。さらに30人の職員や外国人のボランティアがいる。

アル・アシ医師は病院から退避する意思がないことを明言し、
この病院はこうした症状の患者のためにリハビリ治療をするガザでは唯一の病院だと述べた。

軍による病院からの退避勧告は違法である。
国際法では、病院は攻撃目標になってはならず、たとえ退避後でも病院は軍の攻撃目標にしてはならない。

ベツァレムの得た情報は、その地域全体の一掃作戦の一部として、
病院に退避勧告が出されたことを示している。
しかしリハビリ専門病院の退避がどれだけ複雑で、
患者の命を危険にさらすリスクがあるのかを全く無視している。
しかも患者を移動することのできる他のリハビリ専門病院はガザには存在すらしない。
またこういう患者に必要な条件は再現不可能である。
たとえ最良の条件でも患者の移送はかなり複雑で危険が伴う。ましてやガザの今の状態では生死にかかわる。

2014.07.17 | | 2014ガザ

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