ワールドカップを見ていて殺された若者たち


【ラシャのガザ戦争日記 3日目その3】

ワールドカップを見ていて殺された若者たち

ワールドカップ大会のアルゼンチン対オランダの準決勝を,
海のそばの家で見ていた人たち。彼らもイスラエル軍戦闘機の犠牲になった。
TVを見ていた20人の若者のうち、6人が即死した。
世界がワールドカップ(World Cup)で騒いでいる中、ガザはワーカップ(War Cup)と直面している。

私はふと、この戦争が終わったら、ガザには国際的な支援が集まるのだろうと考えた。
支援金はガザの復興に使われるのだろうが、それは次にイスラエル軍の攻撃が来て
ガザが再びすべて破壊されるまでの間のことだ。

パレスチナには拠り所が必要だ。政治的な決断が必要なのだ。
抑圧者に対抗するロビー活動が必要だ。二度とこういうことが起こらないように。
同じようなことが繰り返されて、パレスチナ人が国際支援を恩に着せられることが無いように。

この文章を読んで、むごたらしい攻撃を知ることになる人々への責任を感じながら、今私は書いている。
私は一人ひとりの声をすべて伝えたいと思う。
ばらばらになった子どもの体の破片が寄せ集められるのを、目の前で見なければならなかった母親の声。
家族をすべて亡くした父親の声。
爆撃された自分の家の瓦礫から助けられたが、両足を切断せざるを得なかった若者の声。
結婚式を直前に婚約者をなくした女性の声。
マリアム・アル・マスリという10歳の女の子、そのたった一人の子どもを残虐なやり方で失った父親の声。
病院の死体安置所で、2人の幼い子どもの死体確認をした若い母親の声。
爆撃された家の瓦礫から、死体の破片を拾っていた救急隊員の声。
簡単な医療品しかない病院で、負傷者を懸命に治療している医者の声。

これらを一つ残らず伝えたい。彼らの悲惨で大きく傷ついた心の声を伝えたい。
イスラエルは自らに攻撃の刃を向ける人たちを増やしている。
武装勢力だけではないのだ。
丸腰で、脆いけど、侵略者の消滅以外何も望まないという一般市民がたくさんうまれているのだ。

「防御の境界線作戦」の3日目が終わろうとしている。
イスラエル軍はこの作戦の継続を宣言し、高い確率で地上軍が投入されるだろう。
面積365キロ平方メートル、南北41キロ、東西の幅5~15キロの地域への地上侵攻。
数十個のロケット弾がイスラエルに向けて発射された。
未確認だけどいくつかはイスラエルに落ちたらしい。
一方イスラエル空軍の爆撃は650回以上。
今回の攻撃で殺されたガザのパレスチナ人は90人に上り、700人近い人々が負傷している。
F16戦闘機によって少なくともガザの160戸の家がぺしゃんこにされた。

それでもなお、私は明日には平和が訪れるのを望んでいる。

2014.07.13 | | 2014ガザ

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