パレスチナ人は入国できない

レバノン、パレスチナ人の入国を制限

5月3日、レバノン政府はパレスチナ人のシリアからの入国を
制限すると表明しました。報道によるとレバノン政府は
「シリアからのパレスチナ人の入国を全面拒否するわけではないが、
当面は彼らの入国を制限する方針だ」といっています。

突然の方針転換を受け、当会の支援する子どもたちにも
家族と離れ離れになってしまったケースが生まれています。

幼い子どもを連れてレバノンに避難してきた家族の中には、
シリアに残してきた年長の子どもに会いに国境を行き来したり、
母子でレバノンに避難してきた家族には、行方不明の夫を探しに
シリアに帰っているというお母さんもいます。

ワーベルキャンプの学童クラブに参加しているWくん(4年生)は、
兄に会うために週末に母と一緒にシリアに戻ったところ、
レバノンへと戻ることが出来なくなりました。
父と姉はレバノンに残っているので、予期せぬ家族離散になってしまったのです。

シリア国内のパレスチナ・キャンプの多くが内戦の影響を受け破壊されており、
Wくんの家も残っているかどうか心配です。
短期的には親戚の世話になることも可能でしょうが、
シリアでは食糧確保もままならず、路頭に迷ってしまうかもしれません。

シリア内戦後、レバノンへと国境を越えたシリア避難民の数は100万人を超えています。
そのうち、パレスチナ人は5万人前後と言われています。
なぜ、パレスチナ人のみが入国制限を受ける必要があるのでしょうか。

シリアから避難して来たパレスチナ人として「二重の難民状態」にあるスタッフは
「どの国でもパレスチナ人は歓迎されない。
イスラエルだけでなくアラブ諸国も同じだ。
だからこそ、自分たちはパレスチナの地に帰りたいと願っているし、
行ったこともないけれどパレスチナの存在を忘れはしない。
我々の居場所は、一体どこにあるんだ?」と嘆いています。

パレスチナ人たちが「故郷のパレスチナにいつかは帰れる」と願ったまま、
この5月で66年が経過しました。

テーマ:NPO - ジャンル:福祉・ボランティア

2014.05.13 | | 2014レバノン・シリア

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