厳しい寒さの中で越冬支援継続中

シリア難民支援

日本では最近、本格的な寒さが到来していますが、
中東も新年に入って荒れ模様の日が続いて学校の休校も相次いでいます。

ベカー③

ベカー5

 レバノン東部では、シリアから逃れてきた非常に多くのシリア難民(シリア人・パレスチナ人)が
生活していますが、山岳地帯で非常に寒く夜間には零度以下になり、降雪も多い場所です。

当会では、支援が十分でないパレスチナ人シリア難民を中心とする1000世帯以上に燃料の配布を実施中です。

今週初めには、テントや掘立小屋のようなところで点在する家庭に、給油車を回して配布を行いました。
来月も引き続き燃料配布を実施します。

配布した家庭も訪問しました。牛小屋の上にブロックを積んでトタンの屋根を載せただけの
簡易住宅には、乳児と幼児のいる若い夫婦が住んでいました。雨漏りがするだけでなく、
牛小屋の強烈な匂いがする中で暮らしていました。それでも赤ちゃんが生まれたことを
夫婦はとても喜んでいて、希望を捨てずに生活されているのに感動しました。

2016.01.30 | | 2015レバノン・シリア

シリア難民・パレスチナ難民支援

シリア難民・パレスチナ難民支援の報告

今年はシリア難民の苦難が大きく報道されました。
パレスチナ子どものキャンペーンでは、2012年からシリア難民支援を継続しています。
シリア難民は国外に逃れている人だけでもすでに500万人近く、国内避難民も700万人と言われます。

その中でもシリアの隣国レバノンには120万人近い難民が押し寄せ、
レバノンでは人口の3人に1人が難民です。
レバノンには、シリア難民以外にも30万人以上のパレスチナ難民が
70年近く避難生活を送っているからです。

【越冬支援】

山岳部で避難生活を送る1200世帯に燃料支援を開始しました。
また、幼稚園児や小学生への防寒着や靴の配布、給食も行っています。
夜間は零下8度になる日もある山岳地帯で
窓のガラスもないようなシェルターに住んでいる人には、燃料や暖かい衣類の配布は死活問題です。

燃料配布

防寒着配布1

【給食や食料配布】

シリア難民の45%が1日1食しか食事をしていないという統計もあります。
成長期の子どもたちへの給食の提供は大変好評です。

幼稚園給食提供

【乳児とお母さん支援】

シリア難民世帯では25%に乳児がいます。
最初の冬を迎える乳児とそのお母さんを対象に、紙おむつや離乳食、消毒剤などの
育児用品の配布と育児に関する講習なども実施しています。
水や洗剤が入手できない生活では、高価な紙おむつも必需品なのです。

赤ちゃん


【子ども歯科や心理サポート】

難民キャンプの子どもたちに対して、歯科検診と治療を行っています。
また、深刻なトラウマやPTSD、鬱の子どもたちに対する精神科医師や臨床心理士による
診療とカウンセリングを長期にわたって実施しています。
こうした医療支援を受けている子どもたちは年間で1万人を超えています。

子ども歯科検診

レバノンには公式のシリア難民キャンプがないため、多くの人たちがパレスチナ難民キャンプに流入し、
パレスチナ難民キャンプの人口は場所によっては倍近くになり、ただでさえ劣悪な環境がさらに悪化しています。
また、シリア難民の1割はパレスチナ人で、70年前に難民としてシリアに逃れた人たちが、再び難民となって
シリアを追われています。当会では30年ほど前からパレスチナ難民キャンプで支援をしてきましたが、
この3年はパレスチナ難民キャンプに入ってくるシリア難民への支援もパレスチナ難民支援と同時に行っています。
皆様のご支援をお願いします。


2015.12.25 | | 2015レバノン・シリア

子どもたちの大好きなおやつ

カーク


レバノンのパレスチナ難民キャンプの子どもたちも日本の子どもと同じように甘いものが大好き。
子どもたちに聞いてみたお気に入りのスイーツについてお話します。

シャティーラの幼稚園クラスではお腹を空かせた子どもや栄養バランスの優れない子どもが多いため、毎日給食を配布しています。温かいご飯や炊いた豆、「シャリーア」と呼ばれるミニパスタが配布される日もあればキュウリやチーズ、ザアタルにパンという献立もあります。
子どもたちに「スイーツ」の一つとして認識されているのは、「カーク」と呼ばれるビスケットのようなものを温かい牛乳に浸したメニュー。カーク自体はチョコレートのように糖分が高くなくヘルシーでカルシウムが豊富に含まれている牛乳と合わせることで不足がちな栄養素を同時に補うことができます。

幼稚園では子どもたちに「トゥルモース」という炊いた豆のお菓子も配布しています。併設されている歯科クリニックの歯科衛生教育の効果もあり、センターではチョコレートやポテトチップスなどの持参を禁止し、伝統的な知恵を活かした豆やカークが配布されています。ちなみに、トゥルモースはお買い得で110人余りの子どもに配布するために3kgを購入しても約600円と財政的な負担になりません。

トゥルモース

 
子どもたちに、「おうちではどんなお菓子を食べているのかな?」と尋ねてみると「ムハラビーヤ(サフラブ)」や「スフーフ」、「ライスとミルク」、「チョコレート」や「ママの手作りケーキ」という声が上がりました。家庭で簡単に作れるムハラビーヤは温めた牛乳にコーンスターチ、砂糖、バラ水を加えて冷やして食べる牛乳プリンのようなものです。寒さの厳しい冬場は、温かいままのムハラビーヤにシナモンパウダーをかけ「サフラブ」という飲み物としていただくこともあります。


  
スフーフは路上でお菓子売りが売っている姿も見かけますが、ザフラン(もどき?)で黄色に色づけたスポンジケーキです。ザフラン粉で色つけている料理はこちらではよく見かけますが、美味しく見るように黄色を加えるようです。小麦粉類、砂糖、牛乳、バター、ベーキングパウダー、黄粉を混ぜてオーブンに入れるだけですので簡単に作れ、あっさりした甘さです。ライスとミルクは「ライスプディング」と同じような感覚です。日本人の中にはライスプディングは苦手という方も多いように思いますが、キャンプの子どもたちには人気のスイーツです。

子どもたちには高級スイーツとして認識されているのが、クナフェやバクラバです。ソーシャルワーカーによるとクナフェは家庭で作ることもあるといいますが、アッカウェ、マジュトゥーレという2種類のチーズが必要で、チーズの塩抜き作業が必要となるため手軽にというわけにはいきません。

ワーベルキャンプで子どもたちのワークショップを開催した際、子どもたちが前から食べたいと言っていたクナフェを提供すると、アタルというはちみつのような甘いソースをたくさんかけて美味しそうに食べていました。ワーベルキャンプは都市から離れた内陸地にあり食糧難に苦しんでいる家庭が多いため、日々の食事を確保するのに精一杯という家庭が多いように思います。キュウリやバナナが子どもたちにとっては重要な食事であり、スイーツと同じように楽しみな一品なのです。


2015.04.15 | | 2015レバノン・シリア

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